2005北海道〜東北 ツーリング 初日

今年の夏も北海道ツーリングの季節がやってきた。
出発前日 いつもお世話になっている 頭文字山Dさんから 携帯メールをいただく。
”ブロスさん お見送りしなくていいのですか?”

私と違って皆さん まだ盆休みまでもう少し間がある。
お忙しいのに悪いと思い 丁寧にご辞退する。


出発数時間前 先ほどの山Dさんからの お見送りのメールが気にかかる。
せっかくのご好意を 断ってしまったことに 後悔しはじめる。
彼に思い切って連絡して お見送りしていただくことになった。
彼にはまた我がままを言ってしまった。

ついでにブロス板にも 出発前 いつものリサーチパークに寄ることを
告知しておく。

仕事を終えて自宅に帰り 留守中のことを家人に託し 一路京都へ。
親戚宅に寄り 用事を済ませ リサーチパークへ。

到着すると山D氏のほかに はやし氏が来てくれていた。
やはり 仕事先から急遽 駆けつけてくださったとのこと。
忙しい時間を縫って来ていただいて申し訳ないのは お二人とも同じ。

今日は ご好意に甘えさせていただきます。
ありがとうございます。こんな日は 人の暖かさがうれしい。


しばしの談笑の後 出陣式・・・・・・とはいささかオーバーだが 
いかにもデリバリーバイクのいでたちの 服装だってツーリングらしくない
ちょっと変な人が 工具の行商に出るところ・・・といった印象。

この写真をみて われながら苦笑する。
一応 ワークブーツやレザーベストは 押さえているんだけど。
まあ 私らしいといえば 私らしい。
ぎっしりと重いリアの荷物が この先のツーリングの暗雲を 暗示しているのだが
このときは 何も考えず思慮の先。

ある意味無鉄砲なことも 旅をたのしむエッセンスなのかもしれない。

京都から山陰道を北上して 原付の暗いライトに辟易しながら 3時間かけてやっとたどり着いたのは 舞鶴港。
毎年来るけれど やはり感慨深い。

いつまでも存続して欲しい。

どこぞのバイクにだけ高飛車なフェリー会社に較べたら(あそこは 昨年一度倒産したし) とてもバイク客を大切にしている貴重な会社だと思っている。

この船会社がなくなったら もうバイクで北海道へ行くことが出来ない。せいぜい利用して売り上げ協力しよう。

港のチケット売り場に来てみると 切符購入にすごく人が並んでいる。

どうしたんだろう 今までかつてこんなことは なかったのに。

去年あたりから 人の流れが変ったのだろうか。

フェリーチケットというのは あらかじめ旅行会社などで 予約券を購入し それを乗船当日港で本券に交換して はじめて船に乗れるのである。

閑散期なら予約なしでも 直接港でチケット購入も出来るが 一年で一番忙しいこの時期 そんなことをしたら キャンセル待ちの札を渡されて 最後の最後出航直前まで 港で待たされることになる。それでも 船に乗れればいいのだが 最悪積み残しで船に乗れないこともありうる。北海道行きというのは 結構努力と忍耐が必要なのだ。

特にバイク乗りは 乗船枠が 数年前より随分削られた為 客室は空きがあるのに バイクが乗れないため 乗船を断念しなければならないという 悪夢のような事態も発生する。

2006年お盆休暇で北海道へ初渡道されるかた 念入りな計画とリサーチをお勧めする。
当サイトにも 幾つかの切符購入や乗船の裏技を紹介している。

さあ乗船 出航90分前だというのに もう船倉のバイク専用エリアは半分埋まっていた。

新造船になってから バイクは専用エリアが用意されて 今までのように車と壁の隙間に詰め込まれることはなくなったが そのかわり 乗船はクルマよりも先に乗って 降りるときは 一番最後に下ろされる事となった。
なんせ船の一番底の船倉に我々のバイク置き場があるのだ。
ぼやいてもしょうがない 誰よりもゆったりと長い時間船旅を楽しめると思うことにしよう。

2等寝台に荷物を置いて スナックコーナーでほっとひといきついた。

レストランは夜中は営業しないので スナックに来る人が多いようだ。
ビヤホール おつまみとビールを置いた屋台 売店など 夜更かしの旅人を待ち構えていた。

船に乗ってしまえばこっちのもの もう北海道に来たも同然だ。

朝から通常どおり仕事をこなし 夕方仲間に見送ってもらって いまは海の上。
あわただしい一日だったが 私の性には合っているようだ。

心地よい疲れがまぶたを押さえて 容易に眠りに誘ってくれる。
狭いベッドで いつのまにか寝てしまったようだ。
オヤスミ。

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