2005北海道〜東北 2日目

明けて翌日 早く目が覚めて 所在なく船内をうろうろする。
新造船になってから 船足が速く外へ出るのは 後の甲板だけになってしまった。
船の進路方向の海を見るのは 船内前方のラウンジからだけになってしまった。

なんせこの船の巡航速度は クルマの時速に直せば 55km/hくらいでている。
船の外はかなりの風が吹いている。

ちょうど制限速度でバイクで走るくらいの感じ。
確かに船外に出るのは ちょっと危険かもしれない。

昔の遅かった頃のフェリーの甲板が懐かしい。
三階建ての家くらいある船の巨大な煙突から 灰色の煙が後に流れ ずっと後の海面にたなびく。晴れた風のない日は いつまでも消えないで漂っている煙を眺めながら 振り返ると前方の海には 低い雲がどこまでも続いている。

あー明日の北海道の天気は晴れるかなぁ。。
はやる気持に前方の海を見るが 陸地は全く見えない。

この船は後部甲板に ビアガーデンがある。
ビールを飲みたいが この日の夜、船は北海道小樽港に着く。

今からビールを飲めば 下船時 酒気帯び運転をすることになるので やめておく。

なにも慌てて 船上でジンギスカンを食べなくても 船を下りれば よりどりみどり何でも食べられる。
ここは我慢我慢

小樽港に着いた。先刻の説明どおり バイク乗りは最後の最後に降ろされる。安全の為だそうだ。

 アメリカン乗りは 所在無げに不安定な手すりに座っている。

危ないなぁ こんなところで アウトローを気取ってもしょうがないのにね。
ピアス タトゥー 坊主頭 シャツ 判で押したような 同じ格好。
こんなところで落ちて カンバンに傷をつけんなよ。 

やっと我々の降りる順番が まわってきた。

さっさと降りろバイク乗りども。

さっきまで散々待たされたのに 今は下船をせかされる。
みんなはやる気持が ロープワークに出ている。中途半端な荷物の積載の為 荷物が左にずれたまま出発するバイクがいる。

あせるな あせるな バイク乗りども 北海道は逃げない。
あと5分もすれば 小樽の町に降り立てるじゃないか。

ここからが北海道第一歩 トリップメーターがなく積算計だけのハンターのメーターを メモリーしておく。
ツーリングバイクとしては 時代遅れだが しょうがない。

最近は記録も何もデジカメ任せでやっている。
ページにも そのまま使えるし。

私の真似をする人がもしいるなら 注意をひとつ。
接写の得意なカメラじゃないと うまく確実に撮れません。
私の今年の武器は リコーカプリオGX   広角機だ。 

いつもなら夜に小樽到着後 小樽市内で宿を探すなりして 夜間走行はしないのだが 今年は 翌日の夕方までに 道東のサロマ湖畔まで行かなければならないので せめて夜のうちに札幌市内を抜けるところまで 進みたい。

 航続距離の短いハンターは 夜間ガソリンスタンドが開いている 幹線国道を移動しないと たちまちガス欠で 立ち往生してしまうので 慎重に遠回りしながらも 大きな道を選んで道東方向へ走る。
それでもまだ不安だ。

夜間開いているスタンドが少なく 見つけたら早い目のガソリン補給を心がける。
このあたり 自由なルート選びが出来ないハンターは ここでもツアラーとしては
いささかこころもとない。

腹ごしらえをしたかったが、ルート上にめぼしい店がなく 全国的なファミレスしか開いていない。
やっと見つけたのは 北海道を中心にチェーン展開している ファミレス「とんでん」

いくら うに カニの三色丼 やはり北海道のやつは ひとあじ違う(とおもう)
特にウニが抜群に美味しかった。

もうひとつ 一品で頼んだのは げそといかわたの味噌鉄板焼。
新鮮な材料で作ると臭みもなく こりこりしてて 美味しかった。
しかしこの後も運転する為 ビールはおあずけ。
がつがつしないで 今日はわざとビールは飲まない。
明日 めいっぱい楽しむことにしよう。

札幌市内を抜け江別を過ぎ 岩見沢までやって来た。
あらかじめ ネットで調べていた 岩見沢健康ランドに今夜の宿をとる。
宿泊施設ではないが 24時間営業の温泉施設で 仮眠室があり ちゃんと寝ることが出来る。

施設はちょっと古いが 温泉やサウナ 薬風呂 ジェットバスなどがあって 楽しめた。
肝心の仮眠室だが 必要にして充分。

広くてクーラーもわずかだが効いていて ぐっすり寝ることができそうだ。

今日はいささか走り足りないが 明日から思いっきり暴れることにして 今日は大人しく寝ることにしよう。


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