オリンパス C-700 ウルトラズーム

今 流行の高倍率ズーム機の草分け的存在のデジカメです。これ以前のものは ビデオカメラ並に大きく 機能は多彩でしたが 機動性に劣りました。
このカメラも 大きいのですが なんとかコンパクトデジカメの範疇に収まっています。

レンズは 35ミリ換算 38ミリ〜380ミリ F2.8〜3.5の 高倍率の明るいレンズで レンズに一番お金をかけた オリンパスらしい真面目な造りに好感が持てました。

10倍ズームのカメラというと フィルムカメラで言えば 長大な望遠レンズをつんだ一眼レフしかありませんが デジタルならこのようにコンパクトにまとめられるのかと ちょっと感動した想い出があります。
こいつは 頑張って新品を購入しました。

しかし 今流行の手ブレ補正はついていず 三脚を使うとか どこかに寄りかかって カメラを固定して撮影しないと ブレブレの画像を大量生産することになります。

少しのブレが10倍に増幅されるのですから よほど気をつけないと 出来た画像は使い物になりません。
おかげでもう一度 カメラの構え方の基礎から 勉強させてもらうきっかけになった カメラです。

色味は 派手さはないものの 正直な見たままの色めを持っています。
解像感もそこそこ細かく 使うほどに値打ちのわかる 真面目なつくりのデジカメです。

アルカリ電池(単三型)4本で起動し けっこう電池も持ちました。ただし 重いです。

記録メディアは 今では使われなくなったスマートメディア。2005年現在 国産でこれを採用する新機種は皆無です。スマートメディアは 機構的限界が来たのか 最大128MBまでしか作られず 高容量化した後のデジカメには 使えなくなってしまいました。
いまは進化も止まり 新規に開発するメーカーもなく 寂れる一方です。

このカメラの良いところは 前述の高倍率ズームのほか カメラらしく 両づりができるところです。一眼レフカメラのように カメラの両肩にストラップを通す穴が空いていて 2点支持でカメラをつることが出来ます。ですから 肩からさげることが出来るのです。

カメラを肩から提げられる安心感は なにより嬉しいものです。
また カメラを両手で支え 首にかけたストラップを支点にして 前方にストラップの長さいっぱいに突っ張れば しっかり構えられることが出来て 手ブレ対策に有効です。

こいつの活躍場所は 遠いところの風景を 目の前に持ってくることが出来ることと 大写しのポートレート撮影です。
とくにポートレート撮影は バックの景色が面白いようにボケて 人物が際立つ美しい画像が得られます(ただし 腕がよければですが)
これが活躍したのは カブの九州冬ツーリング普賢岳の画像や 長崎ランタンフェスティバルの画像です。長崎は 夜中三脚なしで頑張りました。また ウチのサイトで一番人気のある画像 八幡の流れ橋 もこのカメラです。このときは かなり気合が入りました。

現在こいつは たまの休みに持ち出す練習機になっています。
カメラをしっかり構える教材には ぴったりで 思い出した頃に散歩に連れて行きます。

オリンパス C-700 ウルトラズーム
有効202万画素  10倍ズームレンズ 単三型ニッケル水素電池 またはアルカリ電池 またはリチウム電池パックCRV-3 使用 スマートメディア使用  CCDサイズ1/2.7インチ 

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