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GSF1200

今、乗っている猫バスこと スズキバンディット1200Sは その前のGSF1200の後継バイクです。
同じシリーズを2台乗り換えたのは 私としては初めてです。

GSF1200は とても面白いバイクでした。大きいけれど 乗ってみれば 結構コンパクトなポジションで 小柄な私にはぴったりでした。
見かけはでかいですが ホイールベースが レプリカバイク並みに短く  デカイわりには良く曲がり しかも最大トルクを アイドリングチョイ前の 回転数域で発生する様なセッティングにしてあったので アクセルレスポンスが良く やや暴れ馬的性格が見え隠れして とても楽しいバイクでした。
このバイク横倒しすると エンジンサイドの クランクケースカバーが接地しやすく  立ちゴケの際 悪くすると このカバーを割ってしまって エンジンオイルがもれて走行不能に陥ってしまいます。

このバイクでは エピソードがあります。
1200が発売された年の夏、北海道ツーリングに出かけました。私は この時まだGSF1200は所有しておらず セロー225Wにのって 敦賀港で小樽行きフェリーを待っていました。
夜10時頃になって ぞくぞくと北海道行きライダーたちが 港に集まりはじめました。
港で仲良くなった ZZ-R1100の自衛隊マン KSRUの愛知の人 NSR250テラカラーの大阪の電球マン(半スキンヘッド)などと 一緒に談笑していると、
赤いGSF1200を押して、2人のバイク乗りが港に現れました。

バイクは一台 人間は2人。しかも1人は普段着で どう見ても北海道へ行くライダーにはみえません。
彼等が 我々の方へやって来ました。そしてこう言ったのです。

「お願いがあります。バイクが走行不能なので。フェリー乗船時 バイクを押して 船に乗せる手伝いをして欲しいのです。」
みんな バイクの周りに集まって あかいビックバイクを眺めました。暗い中で眺めてみると
左側の クランクケースカバーが割れています。
これでは エンジンをかける訳にはいきません。一瞬でもセルを回せば エンジンはおしゃかになってしまいます。港に来る途中 立ちゴケして割ってしまったそうです。
その場に居合わせた者で 相談して 協力することにしました。

さあ 乗船です。我々、積み込み班は 自分たちのバイク積み込みを 最後の最後に回して 出航ギリギリまで待っていました。
それから GSFの荷物を全部降ろして 2人が担いで バイクの後からついてきます。
バイクの持ち主は ハンドルを押します。
ZZRさんが左後方を押します。
右後方を電球マンが押します。
真後ろを 私が押して行きます。

最初は 軽々とフェリー乗船スロープを登っていきました。しかし 新日本海フェリーの船は予想以上に大きく 車用乗船スロープは ビルの3階くらいの高さがありました。
勾配もきつく バイクで軽々上がれるスロープも 押してみるとなかなか手ごわいものでした。

4人とも途中から だんだん息切れしてきました。特に左右の二人は 押す態勢が悪く
あと少し10メートルのところで 電球マンが離れてしまいました。
いきなり重みが ずっしりと後にかかってきました。私は 真後ろなので逃げるわけにはいきません。力を出し切るように 最期の力を振り絞りました。
最後の10mは 気合を入れて押しましたが さすが自衛隊のZZRさん、エライ踏ん張りで 押してくれました。
その直後、どこかで 拍手の音が聞こえました。
港にGSF君の友人を残して(彼は おみおくり) ソロツアラー同士 小樽港に着くまで 船内で酒盛りしました。

GSF君は、愛知県の大学生で 実は大型2輪免許取りたて。バイクも最近購入したばかりと
初めてづくし 北海道ツーリングも初めて。どうしても 北海道に愛車で行きたくて 行動したそうです。このガッツは 見習うべきだと思いました。
小樽港に着いたら バイク屋に電話して 修理する手配もすでに済んでいました。
幸い GSX1100の部品が流用できるということで 店頭のバイクの部品を 外してくれると
言ってくれたそうです。さすが北海道のバイク屋、ライダーに優しいです。

船に乗ったら 今度は降りないといけません。
次は下船のイベントでした。
でも今度は 乗船の時ほどたいへんではなく、 スロープまでアシストすると 後は跨ったままでひとりでゆっくりと降りていき 無事北海道上陸を果たしました。。

私は小樽港で みなさんとは別れて いつもの きままな一人旅を始めました。

この後 北海道内で彼等には会うことも無く 帰りは私だけ本州を自走して帰ったので 残念ながらそれっきりでしたが 電球マンさんは その後夏休みが終わって 出社してみると 私の仕事の得意先の社員さんだということが分かり 再会後 しばらく一緒に仕事をしました。
電球マンさんは なかなかさわがしい 典型的な大阪人で 実はうちの近所にお住まいです。時々 電話をくれて 「今年も一緒に北海道いこう」と誘ってくれますが あれからはご一緒していません。

GSF君は その後 礼状をくれました。


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