ぎゅうにゅう?

私は牛乳が比較的好きです。
でも最近は あんまり飲む機会がありません。

北海道でツーリング中 層雲峡から道東へ向かう道すがら 国道沿いの牛乳スタンドがありました。

そこは牧場のゲートの玄関先に 小さな建物をつくり 道行く人に
牛乳を立ち飲みさせる施設でした。

文字通りのミルクスタンドで 裏の牧場で出来た絞りたての牛乳を 大きなやかんに入れて
やかんごと氷水で冷やして飲ませてくれるのです。

店の看板には 大きな赤い手書き文字で 絞りたて生牛乳飲み放題○○○円!
当時の値段換算で 瓶牛乳2本分ぐらいの価格でした。

この年の北海道は 北国には珍しく暑い日が続き この日は特にのどが渇きました。

早速立ち寄って注文すると ビールの大ジョッキを渡されて やかんからなみなみ牛乳を注いでくれました。
「ぷはーっ 美味しい!」牛乳は濃くて甘くて冷たくて 最高の味がしました。

もう一杯いかがですか?
スタンドのおかあさんは 奨めてくれましたが さすがにもう飲めません。

しばらくそこで休んでから 道東へ向かいます。
「ああ 美味しかったなあ・・・」
時間を置いて 1時間くらいすると 便意をもようしてきました。
 それから道の駅まで頑張って 急いでトイレに駆け込みました。

それからです。
1時間に一度 ゆるゆると便意が来て トイレを探しながら 走るはめになりました。

しかし 下痢という状態でもなく 腹痛も気分を悪くすることもなく
ただただ 腹具合がゆるい状態 
際限なく食べたものが直行でゆるゆると出てゆく状態なのです。

いわゆる 生牛乳を分解できず 腹下ししてしまうもので
食中毒という状態ではなく 牛乳を消化できない状態なのだと思います。


普段スーパーで買ってくる牛乳では こんな状態になったことはなく おそらく
熱処理しない新鮮な濃い牛乳を飲んだ為 腸がビックリしたものだと思われます。

まるで宿便まで 出きってしまったのかと思いました。

この状態は翌日まで続き 三日後にはなんともなかったように 腹具合は回復しました。

この時の牛乳の味は このエピソードとともに 忘れられません。
もう一度 飲んでみたいなあ。

付録

 以前 北海道函館のJR函館駅の駅の売店には よく冷やした とても濃い牛乳を販売していました。
乳脂肪分を均質化する加工をしていない (たしか ホモジナイズ加工とかいいました)牛乳で
乳脂肪分が底にたまって沈殿しており よく冷やしてあるため よけいに沈殿するようです。

この澱は 味や品質には別に影響はなく 口ざわりもいやなものでもありません。
濃くて冷たくて とても美味しいものでした。
また この牛乳は 腹下ししませんでした。

製品化されているので 熱処理してあり 本当の意味の生牛乳ではありませんから。

今はどうでしょう。
最後に飲んだのは 随分前でしたから 今あるかどうかはわかりません。
あしからず
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