山形県村山市 蕎麦街道の隼そば

山形県村山市は蕎麦うちの盛んなところで 家庭で蕎麦うちが普通に 行われている土地柄なのですが そんな農家がいつのまにか 農業の合間に蕎麦屋をはじめ それがまた評判を呼び やがて専業で蕎麦屋をするようになった店が 点在しているのが 通称蕎麦街道。
もともとこの辺りは 最上川の観光舟くだりがあるところで その何箇所の難所に蕎麦屋は点在しています。
いまは公称13軒あるそうです。
その中の一軒が 隼の瀬と呼ばれる場所にある 隼そばです。
お店は 見かけは山の中の しし肉とか出すような雰囲気の豪快系のお店に見えました。

正直 蕎麦を食べるには ちょっと 引いてしまうような感じがしましたが 他の店は閉まっていたので 思い切って入ってみると 案の定 内装も豪快系でした。

いきなり店に入ると 「スイカを味見してください」と大きな切り身が運ばれてきました。
 蕎麦屋の雰囲気とはかけ離れていて ちょっと面食らいました。
でも美味しかったので ぺろっといただきました。
このあたりでは 普通に食べられている「板そば」というものです。せいろというか 餅箱みたいな容器ですね。
大盛りではなく これで普通盛りなのです。(二人分くらいあります)
蕎麦はメニューに書いてある口上では 細切りとありますが しっかり太い蕎麦です。
たぶん この地ではこれでも「細切り」なのでしょう。
・・・と文句を言っていますが 私 山形地方の蕎麦は一番好きなのです。
コシが強くて 粉の力強さ 香りの強さ ひっかるような強烈な喉越しの強さ どれをとっても都会的な繊細な蕎麦にはない 粗野で野性的な田舎蕎麦よりもっと田舎くさい 原点のような蕎麦。まるで 乾蕎麦の茹で損ないではないかと思うくらいの 硬くてまっすぐな蕎麦 この蕎麦にしっかりとした醤油とダシの 鮮やかなコンビネーションを感じるどっしりとしたツユにつけて ワシワシ食べました。

付け合せに深漬けのぬかずけと ネマガリダケ 隠元のゴマよごし つわ蕗 なんかが付いていましたが 全部後回しにして 一気に蕎麦をいただきました。
ごちそーさま!おいしーです!!


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