桜追人U・葉桜
吉野なら まだ 桜が見られるという情報を得て 又兵衛桜を見に行った翌週 きっかり一週間後、吉野山へ出かけました。 
朝6時半頃 いつものように カブで自宅を出て 奈良県橿原市 近鉄八木駅前にたどり着いたのが 8時半過ぎ まず いつも通り過ぎるだけで 寄ったことが無い 重要建造物群 今井町へ行ってみる事にしました。

今井町は 本願寺派称念寺の 寺内町として発展してきました。江戸期は 天領であったこともあり お寺を中心とした 自治都市として発展してきました。富の集中もハンパではなく 「大和の金は 今井に七分」といわれる程、裕福な都市でした。今井町は、
周囲を堀で囲う環濠集落で 最初は 一向宗による武装都市 その後平和になると 堺や博多のような 町人による自治都市として 繊維問屋 両替商(今の銀行)などが ひしめきあっていたそうです。現在は そのなごりとして 重要文化財の商家8軒をはじめ 文化財が沢山残っています。


後は 町並み交流センター華甍(はないらか)です。この建物は 元 今井町役場 その前は 高市郡教育博物館でした。今は今井町のインフォメーションセンターの役割をしています。なぜか 和洋折衷の香りが少ししました。町並み保存地区の 東南端にあります

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なんか 空が広いなと思ったら 電柱と電線が ありません。古い町並みは 京都や奈良でも沢山見慣れていますが こんなに空がすっきりと見られる場所は なかなかありません。 「ちり一つ拾うことから まちづくり」って書いてます。この町は けばけばしいカンバンや 広告が無く しっとりとした生活観が感じられました。この景観を維持するのは 大変なことなのでしょうね。朝早いので 遠慮して早々に移動しました 。

                                                                         
橿原神宮から 桜井へ 大和のふるさとを横切るコースで、大和三山を巡る道を行きました。まず橿原神宮の向こう側は 畝傍山(うねびやま) そこから東に向かって 前方が持統天皇の和歌で有名な 天の香具山 左手にピラミッド形の耳成山と 三山が次々と見えてきます。新緑がそろそろ始まる頃で、曇天の暗い空でも 気持ちが弾みます。

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少し飛ばして 吉野川の桜橋のたもとの 平宗さんへやって来ました。名物の柿の葉寿しを買い求めに寄ったのですが、生憎のお休みで がっかりしながら 吉野山に向かいます。もう一軒 下千本の「ひょうたろう」さん ここの柿の葉寿司は 杉の折り詰めに入っていて とても香りが良いものです。実はこの地方 割り箸などの杉の製品が 特産物です。紀の国は 木のくになのです。帰ってから翌日 柿の葉寿司を食べてみると(翌日の方が美味しい)あっさりしていて 塩分も少なく上品な味でした。

下千本の蔵王堂から順に 中の千本 上の千本と 桜の花を探しますが、全てちりそめの葉桜に変わっていました。たった数日の変身に 驚きを隠せない私でありました。意を決して 急な上りを駆け上がり、吉野水分神社へ。ここでやっと 桜に巡りあえました。
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ここの桜は狭い境内(失礼!)一杯に咲いていて 桧皮葺の屋根にも 桜の枝がかぶさり さながら雪が降りかかるようでした。ここでは怪しい天気も忘れ しばらく シダレザクラに見入ってしまいました。

そして最後の関門。まだ桜があるという 奥千本へと険しい坂を 上っていきました。
しかし 奥千本の入口で 激しい雨が降ってきたので引き返すことにしました。今年の吉野はこれでお終い。残念ですが あきらめも必要です。
次の予定は 山越えして 修験者の行く大峰山のふもと 天川から洞川へ。
とその前に ガソリンチェック。ガスが残り少ないのに気がつきました。近くのスタンドの場所を尋ねてみると 山の下まで降りなければ ガソリン補給はできないとのこと。自分のうかつさに 悔しい思いをしながら 一時撤退する為 近鉄吉野神宮駅まで戻ることにしました。ここでガス補給と 人間のメシ補給を済ませ さて?どうしたものだろう。

吉野山方向を 改めて見てみると 相変わらずの真っ黒な雲と 霧かガス?で山頂は見えません。天川方向は もっと恐ろしいことになっているようです。現役のスーパー雨男(私のこと)の経験的判断で 行き先変更を行うことにしました。(逃げたのではありません)
天川は そう遠くないので 又今度紹介します。(天川伝説殺人事件って知ってる?)

しょうがないので 先週行った 榛原の仏隆寺を訪ねることにしました。
仏隆寺へ行く前に 通り道の真光寺 又兵衛桜 と寄りましたが 案の定みんな葉桜でした。仏隆寺は一週間前2分咲きだったので もしや?と期待したのですが ここも葉桜でした。結局 仏隆寺の桜は見ずじまい。ここで3時、あとの桜は望み薄と判断して 三輪神社へ
神社の参道前に老猫が 日向ぼっこしていました。カメラを向けて近づいても 目を細めてじっとしているだけで 逃げようとしません。
「どうしたの?」猫に話しかけると ニャーと返事してくれました。逃げないので 一枚撮らせてもらいました。ゴメンネ 寝ているところを邪魔して。一枚撮らせてもらってから 三輪神社へ参拝に向かいました。
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神社に参拝のあと 近くの山の辺の道を ブラブラした後、帰り道につきました。
ここから2時間と少しくらいで 高槻の自宅に帰りつきました。カブラは2〜3日前に
マフラー交換して ぴっかぴかだったのですが、もう泥をかぶってしまいました。
帰ったら 洗車しよーと!
今回は 不完全燃焼でしたが 無理は禁物です。なんせ筋金入りの雨男ですから、雨雲を刺激すると タダじゃすみません。(大雨とか 嵐とか・・)
また 来年桜を見に来ましょう。

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