夏のカモノセキャビン〜YBRでお散歩  2006/7/31

梅雨明け間近の7月31日 天気は曇りのち時々雨 。
ちょっと時間があいたので YBR125の味見をするため、いつものお散歩コースへ出かけました。

北摂の自宅を出たのは9時半ごろ。
イナイチ(R171)を京都方面へ。

洛内(碁盤の目の内側)へは入らず、桂川沿いの 桂川街道を北上して 太秦(うずまさ)福王子(ふくおうじ)と辿って 周山街道(R162)まで一直線に走ってきました。

高雄を越えると空気はひんやりして そしてしっとりと湿度を帯び、蒸し暑い京都とは違い 涼しい別世界に入ります。

周山の町は 去年までは京都市外の 京都府京北町でしたが 平成の町村合併で京都市右京区に編入されました。
 
ここ十年ほどで この山里もトンネルが幾つもできて都会と近くなり また京都市編入で ますます都会に近くなりました。

でもここを訪れるライダーには関係の無いことです。
走りやすくまた涼しいこの道は ライダー天国なのです。

YBRは最難関区間の栗尾峠をゆっくりしっかり登ってくれました。
アクセルを無理に開けても 回転はそんなに上がりません。
そのかわり 3速ホールドでもゆったりのんびり・・・・でもストールすることもなく
細く長く粘り強いトルクを発揮しながら 着実に登ってゆきます。

トコトコ ボトボトかなり地味に 静かに静かに 慌てず騒がず そして前の車に遅れることなく 必要にして充分 このバイクが実用車であることが実感できます。
旧京北町を越え 深見峠を越え 旧美山町(現 南丹市)の安掛にやってきました。
ここは日曜ともなると多くのライダー達が集まる 美山町農協前 ふれあい広場 ライダーには通称「赤橋前」といわれる場所です。

農協の売店の名物は沢山有りますが 有名なところでは小さな紙パックに入った「美山牛乳」です。
低温殺菌で丁寧に作られたこの牛乳は とても美味しくまた小さなパックなので 80円と安く買って帰る人が多いのも頷けます。

YBRは高低差のあるこの街道を 速すぎずゆっくり登ってくれました。
どうやら もともともっとパワーがあるエンジンを 吸入か排気か 或いはキャブでか 出力を抑えて燃費の良いエンジンに仕立ててあるようです。

アクセルをガバッと開けると すぐには回転がついて来なかったり、息つきしたりすることがよくあります。
どうやらわざとのんびりした性格になるよう 設計してあるようです。

ハンターカブに較べると 劇的に振動の少ないエンジン。
ハンドルもステップも微振動が少なく快適です。

どこかのサイトで このバイクは エンジン内に2軸バランサーが入っているという話を読みました。
確かに単気筒なのに劇的に振動の少ないエンジンです。
特にステップ周り またハンドル周りに嫌な振動がほとんど出ないのです。

ツアラーとしての貴重な資質をこのバイクは持っています。
深見峠をもう一度京都方面へ戻り 京北の山すそのカモノセキャビンに着きました。

しばらく来なかった私にも マスターはいつもどおりの応対で暖かく迎えてくださいました。

「しばらく来なかったねぇ」・・・・
「はい お久しぶりです」

平日のカモノセキャビンは私にとって 特等席のイスとテーブル そして極上のひと時が過せる 居心地の良い空間なのです。
美味しいコーヒーをいただいてくつろいでから またYBRの味見を再開します。

今度は日吉ダム沿いの道を走ろうと 宇津峡公園まできましたが 春の崖崩れの復旧が遅れ、いまだに通行止めでした。

仕方なく大回りして いったん山越えをして 日吉町から日吉ダムの道へやってきました。

途中の林道では 落ち葉や砂が道に浮いている区間を通りましたが このバイクのタイヤは 現代のバイクに較べて細く扁平率が低い為 オフロードバイクみたいな感覚で 入って行けるのです。
もちろんオフロードバイクではないのですから 無茶はできませんが・・・・
いつもの道の突き当たりにあるのは 右京区越畑にある まつばらフレンドパーク。
越畑そばのお店です。

今日は平日の月曜日ということで お客さんが少ないです。
いつものざる蕎麦を注文してみました。

今日は満足の出来でした。
だしと麺はきりっと冷えて 蕎麦はコシが強く香り高く のど越しがよく 久しぶりに満足度の高い蕎麦に出会えました。

ここの店内はいつも掃除が行き届いていて 気持ちが良いものです。
蕎麦店では もう一人バイクのりが居られました。。
ドカティの900SSに乗った 大阪東淀川区の人。

ひとしきりドカティのお話しを聞いていると あっという間に時間は過ぎてゆきます。

帰り際 また会いましょう!といいながら お互い反対方向へ走り出します。
ここは愛宕山の上り口 嵯峨密原というところです。
左側の燈籠があるところが愛宕山の上り口。
そういえば 今日は年に一回の愛宕神社の祭礼の日。
千日詣での日なのです。

右は高原に広がる棚田の一部です。
目に痛いような緑が広がっています。
林道へ降りてみました。

連日の豪雨の為 山道は舗装路の上に 砂や砂利がたまり 危ないことこのうえない状況です。

道幅は狭く 片側は崖で反対側は切り立った壁。
自動車が対向車線に現れると バイクでさえすれ違いができません。
途中の区間にあった 渓流沿いの道。
ガードレールなどなく 前から車でも来たら 下へ落ちるしかありません。

スリルたっぷりの区間ですが 水のそばは涼しくて清浄な空気のおかげで とても気持ちがよく 怖いのも忘れます。

YBRはハンター並の機動力があり お散歩バイクにはぴったりです。
明るい林の区間です。
見た目は良いのですが よく見ると路面のアスファルトが全く見えません。

舗装路の上に 砂や土が覆いかぶさり ダート路のような路面状態になっています。

いや ダートの方が まだましかもしれません。
舗装路の上に砂を撒いた状態 というのは ロードバイクにとって(大型ならなおさらです)最悪の路面状態なのです。

YBRはスピードを落として そろそろ走れば なんとか走れます。
亀岡市内に降り立ちしばらく行くと 水田の真っ只中の広いあぜ道を見つけました。

路面はフラットダート。
対向車は来ないし 道はまっすぐだし
これは行くしかないでしょ?

ゆっくりのんびり走れば 比較的安心して通れます。あたり一面緑 緑 緑 新緑は目に良いそうなので しっかり目に焼き付けておきますね。
亀岡市から摂丹街道にはいり 高槻市の最深部「樫田」の集落で休憩しました。

施設は高槻市立 「森林観光センター」というところで 温泉宿泊&研修施設 日帰り温泉施設 屋内BBQ施設 喫茶 フィールドアスレチック施設など揃っています。

お土産に地元産の野菜を買って帰りました。
今日は新牛蒡で何か作りますか。。
山を降りると 田舎には似つかわしくない 某高級スーパーを覗いて 食材を捜します。

ここで永年探していたものを 発見しました。
それはアップルタイザーです。

昔からこのジュースが大好物の私は 見つけては買っていたのですが ここ数十年見かけなくなりました。

それがこれこのとおり やっと見つかりました。

以前の瓶はずんぐりしたものでしたが 新しい瓶はスマートなものになりました。

以前のものは甘みも酸味も 濃いものでしたが 新しいものは全体にあっさりしたものに変わりました。

でも原産国は同じものだし(南アフリカ共和国です) 美味しさは変わりません。

今回の収穫は アップルタイザーと YBR のテストが出来たことです。

帰りガソリン補給をしました。
燃費は35km/リッターでした。

殆ど通勤で伸ばした距離ですから 燃費は伸びませんでしたが これからに期待します。

YBR125は アクセルのツキがやや悪く 大きく開けたときには ついてこないときもあります。ゆっくり丁寧にアクセルワークを行うのが このバイクの操縦法のようです。

吸気系 排気系をいじって 入りを良くし 抜けを良くして パワーを上げる方法もありますが
私はしばらくこのまま乗ろうと思います。

パワーを上げてしまったら 神経質なエンジンになって おおらかさが無くなってしまうのではないかと心配するからです。

マ ぼちぼちやりましょ。

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