タコのお好み焼き  おもいつき

淡路島の西海岸旧北淡町(現淡路市)あたりは 地元では「西浦」と呼ばれ 反対側の賑やかな東浦とは対照的に 静かな漁師町が点在しています。

明石からの連絡線が着く港が富島というところで 街は小さいけれど 地元で獲れる新鮮な魚を食べさせてくれる店があります。

少しばかりの寿司屋や 料理やはありますが、漁師さんが漁の帰りに立ち寄るのはお好み焼き屋さんだそうです。

そのなかの一軒が 「思いつき」というお好み焼き屋さんです。
お目当ては 地元産の生タコが沢山入ったお好み焼き。

富島港で揚がった海産物は すぐに港にある市場で取引され そのまま地元の寿司屋や食堂に運ばれます。

明石海峡のタコは 流れの速い海峡の潮にもまれ 身が締まった美味しいもので 対岸の明石の町では 名物のたこ焼き(玉子焼き=明石焼)に使われるものです。

ここのお好み焼きに使われるタコは ぶつ切りの大ぶりのものが沢山入っています。
もちろん生タコの状態で使われます。
お好み焼きをふっくらと焼く為には 押さえない事 そおっとそおっと・・ おばちゃんは言ってました。

おっきなおっきなぶつ切りのタコが あちこちから顔を出していますね。

おいしそー!

まさに「たこのみやき」ですね。

あっ この名前 私がいま考えたんですが・・・
甘めのソースをたっぷりかけると 生地からはみ出したソースが「ジュジュジュ〜ッ!」と鳴いて 香ばしくて酸っぱくて嬉しい匂いが 鼻を刺激して もう唾が沸いてきて よだれが出そうです。

「もう、たまりませ〜ん!」

アオノリと粉カツオをパラパラパラーとふりかけて
「いただきまーす!」

(このページ ビックリマークが多いです:汗)
てこを(関西ではこてのことを「てこ」といいます)
お好み焼きの真ん中に差し込んで ガシガシガシと真っ二つに切り裂きます。
さらに縦にも「ガシガシガシッ」と十文字に てこを差込み四等分にします。

それをさらに半分にして やっと一口大のサイズの出来上がり。

口にほうばると  筋肉モリモリのぶっといタコが
プリプリの感触でお出迎え。
噛むと 歯を跳ね返し なかなか噛みきれません。
そこを力を入れて噛み締めると 潮の匂いとキャベツの甘さ ソースの甘酸っぱさ 鰹の香ばしさ なにもかもいっしょくたになって 鼻腔に抜けていきます。

美味しさ、伝わりましたか?
おばちゃんです、撮影許可をもらいました。
この店は 富島港から揚がる魚を食べさせてくれるので お刺身や煮つけが美味しいのですが 品物が入るのは毎日夕方になってから。

美味しい魚を食べたいなら 夕方から夜にかけて来店してください。
新鮮な 地元の車えびや タコ 牡蠣 メイタガレイなどを 格安で出してくれます。

この日だって タコ満載のお好み焼きが 500円(!?)でした。
でも美味しいからといって 飲酒運転はダメですよ。
一品料理 鉄板焼き お好み焼き 思いつき
兵庫県北淡町富島396
TEL 0799-82-1249
営業時間
昼〜夜0時くらいまで
年中無休

淡路交通バス停富島より 山側徒歩5分位
かんぽの宿の下あたり。
 

戻る