北海道第3夜
知床釣ーリング

朝 バイクの点検をすると タイヤの空気が半分くらい減っていた。空気入れで 空気を補充して様子を見る。2〜3時間走り回ったが なんとも無いので虫ゴム不良だろうと判断して 念のためにふもとの町の 羅臼タイヤ というお店で 虫ゴムだけ交換してもらった。親切なオバちゃんで ただで虫ゴムをくださった。「すまないね 今バイクのパンク修理はうちでは 出来ないんだよ。でもこれは 多分虫ゴム不良だから いま交換したやつで直ったからね。よかったね。」これで一安心。思い切り 遊べる。

今日は休息日、テントは張ったままで 移動しない。いよいよ待ちに待った 知床サケ釣り挑戦の日。実は 過去3回これに挑戦している。過去3回の挑戦結果は・・・・ゼロ!
まだ サケの顔は見ていない。(この時期 お盆頃は カラフトマスという魚です)

ここでサケ釣りについて 説明しよう。日本のサケ釣りは 漁業権を持った職漁師のもので 原則的に 一般人が釣る事を日本の法律は禁じている。

ただし これは河川のことであって 海には適用されない。つまり 「海」は適用外なのである。しかし サケが生まれた川に上るのを狙うのがこの釣りなので 川の近くの海岸が狙い目となる。ちなみに河川で釣ると りっぱな犯罪である。サケの密漁は 厳しく罰せられるが 良い収入になるので 地元暴力団の収入源になっている。都会で覚せい剤を商う暴力団も 北海道ではサケ釣りとは・・・・・ところ変われば品変わるというところか。

さて 朝から羅臼の釣具屋で サケ釣りのルアーロッドとリール ルアーを調達して、ついでにサケ釣りの情報を入手して 釣具屋の親父お勧めの秘密の釣り場に向かう。とにかく あちこちの川尻 岩場 磯 切り通し 馬の背など 考えられるあらゆるところを攻めてゆく。しかし 一回のヒットすらない。昼過ぎになって食事がてら 町まで戻り釣具屋に戻って もう一度親父に釣況を聞くと 台風で濁りがあるので どこも釣れないだろうという返事だった。(それを早くいえよ)

カレイつり
しかたない あきらめるか・・サケ釣りはあきらめて 現実路線で行こう。持参の 一番柔らかい マスつりのルアーロッドに取り替えて また漁港へ 今度はオチカバケという漁港で 小物つりに挑戦。先の釣具屋で 買い求めたアオイソメを餌に ルアーに繋いでつりを始めた。何故か 周りにいた2〜3人の釣り人を尻目に カレイが入れ食い。手のひらより少し大きい位のやつが 12匹くらい釣れた。一時間位の釣果だった。こんなに沢山食べられないので 小さいやつは逃がし 死んだやつはかもめの餌にして 後はキャンプ地に持ち帰った。実は 前に来たときもサケにふられ 替わりにガヤとアイナメとソイを釣り上げて 宴会をした。その前は チカという魚を釣って 同じように宴会だった。

要するに 今年も惨敗だったということだ。相変わらず進歩しないところが 私らしい。
いつか釣ってやるぞ。待ってろよサケ!

キャンプ場では カレイの下処理が出来ないので(炊事場が汚れることと 動物を寄せ付けてしまうから・・・・もしかしてヒグマのこと!?)漁港でカレイの内臓を落として うろこを取った。
まだ 夕飯には時間があるので 街へ降りてビールと焼酎を買いに行き キャンプ場では出来ないこと、つまり電波状態の良いここで出来ること 携帯で掲示板にアクセスすることにした。掲示板によると 隊長さんのバイクは執念で修理されたとのこと やっぱりすごい人だなと思った。掲示板には いろんな人が 隊長さんを励ましていた。

希望が出てきたので 隊長さんのメールに「いつおあいできますか?」と入れておいた。
返事がたのしみだった。子持ち風味さんは14日旭川で 過ごされるらしい。もしかすると
14日 旭川でオフ会が出来るかな。しかし 隊長さんまだ青森を出られないらしい様子。
ムリかもしれない。

少し落ち着いたので キャンプ場に帰って カレイの調理を始める。ふもとの町で買ってきた から揚げ粉をまぶして 油を少なくしてコンパクトストーブでから揚げにする。火力が弱く風にも弱い為 なかなか温度が上がらず からっと揚がらない。仕方なく 2度揚げする事にした。

出来た「カレイのから揚げ 知床スペシャルブロス風」は 上出来で 近くのキャンパーさんを呼んで 食べてもらうことになったのだが・・・

何かビンボーキャンパーさんばっかり呼んだようで、持ち寄りでみんなで会食しましょう!と呼びかけたのだが はしと食器だけで食い物を持ってこないやつ2人 もうひとりは おつまみピーナツ一袋を持ってきたやつ 残るひとりは生のジャガイモを2個 持って来た。
それを ガソリンバーナーでゆで始めた。どうするのかと聞くと このまま食うらしい。調理は塩味のみだと! 私が飯を炊いたが とうとうカレイも飯もみんなビンボーライダー達に食われて カレイは一切れだけが私にまわってきた。もういいや。みんな食え食え。酒だけは 少しあったので 自分の分は自分でまかなっているようだ。ジャガイモ野郎に 少し焼酎をもらって すこしだけ暖かくなった。ありがとよ。

しかしこいつ等本当にビンボー。 ランタンの替わりに空き缶を切って ろうそくを入れて ランプにしていた。まあ本人は 楽しいんだろうけどね。ろうそくは仏壇用のやつだった。これが一番もちが良いらしい。考えたら照明って金のかかるもんなんだね。

前に来たときは 長期キャンパー達も もう少しゆとりがあったけどね。これじゃ キャンパーというより 飢餓同盟みたい?
・・で 記念撮影をしようかと申し入れると 顔はNG!だと。
まさか指名手配犯か!?・・・なわけはないか。

いろんなやつと触れ合った、国設羅臼温泉野営場の夜は更けていった。
ちなみに この日一緒に飲んだメンバーは 私を除いて みなさん離職者ライダーだった。この時期 北海道の無料有名キャンプ場では こんな人たちがごろごろいる。
気持ちは良く分かるし 私もこの人たちの予備軍みたいなもんだが、今回この人たちを見てたら あんまりうらやましくないな。もうちょっと 楽しそうにすごせばいいのに。

夜 羅臼の町に下りて 隊長さんからの返信メールに目を通す。
まだまだ 青森から出られず ややお疲れ気味の様子が見えた。フェリーのキャンセル待ちの待ち時間 この書き込み時で18時間!きっと 疲れておられるだろうなあ。
文面から ひしひしと感じられる。
メールでは やんわりと私への気遣いを見せられ、自ら悪者になられて 予定が立たないので オフ会は流れるかもしれないと書いてあった。「ブロスさんも私を待たないで 好きにして下さい、・・・・」と。

隊長さんのこまやかな気遣いを感じて お互いの重荷を下ろそうと思った。
隊長さんには 返信メールで「了解しました。お気をつけて!」 とだけ送信するのが精一杯だった。
webで応援してくださる皆さんには悪いけど オフ会流れました。
調子の悪い すぐ圏外になるだめな携帯のおかげで 言い訳することも無く 沈黙することで 少し気が楽になった。しばらく 掲示板への書き込みはやめておいた。


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