竹邑庵太郎敦盛 暖かい蕎麦の誘惑 2006/12
![]() 「ちくゆうあん たろうのあつもり」と 読みます。 ここは長い間行きたくて でも場所が分らなくて 今日やっと来ることが出来ました。 古い店ではありません。 でも、もう出来て十年は経っていると思います。 来てみたら なあんだ 府庁前の椹木町というのは いつもおじいさんの法事で会うおばちゃんの家の近所でした。 世間はせまいのです。 |
![]() 表の案内には 「そばハくすり」と書いてあります。 面白い趣向です。 玄関の戸には 蕎麦の値段の張り紙とともに こう書いてあります。 「お子様の来店お断り」 最近はこんな張り紙も見なくなって久しいですが こういうところも少しはあっても良いと思います。 子供が嫌いなわけではありませんが 好きなものを食べるとき 大人の空間でゆっくり静かに食べたいときがあります。 |
![]() 一階座敷で「あつもりそば」をいただきます。 「あつもりそば」とは 蕎麦の古い食べ方でして ひらたくいえば 暖かいざる蕎麦です。 茹であげた蕎麦を 水で絞めないで お湯を張った蒸篭にのせて 湯気をあげて蕎麦を温めたまま出すと言う本来の姿を再現したものです。 蒸籠は本来こういう使い方をするのが 正当な使い方です。 いわゆるうどんで言うところの 「釜揚げ」のようなものでしょうか。 注文方法が 他所とは違い「一斤」「一斤半」「二斤」と注文します。 ちなみに一斤と一斤半は 同じ値段(870円)なので どうせなら一斤半を注文するのが 気持ちもすっきりするでしょう。2006/12調べ |
![]() 蓋を開けると 篭っていた湯気が立ち上り 蕎麦のよい香りが あたりいちめんに漂います。 蕎麦は甘皮も一緒に挽いたひきぐるみ。 真っ黒で太い蕎麦はすすり上げるのに苦労する・・・ と思いきや、水で絞めていない為 柔らかく(腰が無いともいいますが)食べ易いです。 しゃきしゃきした触感の 本来の江戸前の蕎麦が好きな人には 受け入れられないかもしれませんが 反対に「蕎麦は硬いから嫌」「のびたうどんが好物」という人には もってこいの一品です。 梅干は箸やすめに使います。 薬味ではありません。 酸味が柔らかい甘い梅干を使っていました。 |
![]() つゆ椀には たっぷりの刻んだ九条葱と 生卵 そして練り山葵が入っています。 蕎麦徳利には 熱々のつゆがなみなみと入っています。 それを つゆ椀に注いで いただきまーす! つゆはかなり 甘めの味付けですが いやな甘みではなく上品なものです。 醤油の香りもかなり効いていますが よくねかせてから使っているのか かどが無く穏やかな風味です。 もう九条葱を食すという感じでいっぱい入っています。 慣れるとクセになりそう。 私は嫌いではありません。 いつも節操が無くてすみません。 蕎麦湯ですがお茶の替わりに最初から運ばれてくるので 最後に蕎麦つゆにいれて 飲み干しました。これは薄いめですが 標準的なものです。 |
![]() 別メニューには 冷たい蕎麦もあるようです。 追っかけ皿蕎麦というメニューで どうやら出石蕎麦のスタイルで冷たい蕎麦を出すようです。 ここのあつもりそばは 古い蕎麦の食べ方だそうですが 大阪堺宿院の「ちく満」でも 同じスタイルで出します。 堺の人に古くから親しまれた蕎麦屋さんで いつ行っても満員です。 そばつゆに卵を割り落とすのは 関西圏では昔からよく見かけるスタイルで 普通は鶉卵を使います。 鶏卵を使うのは 曽根崎のお初天神裏の「夕霧そば」が 同じスタイルです。 ただしここは冷たい蕎麦ですが。 |
![]() 竹邑庵太郎敦盛(ちくゆうあんたろうのあつもり) 京都市上京区椹木町通 烏丸西入養安町242-12 TEL 075-256-2665 営業時間 11:00〜15:00(月〜土) 17:00〜21:00(月〜金のみ 土日祝は夜は無し) 定休日 日祝 |