2003年 8月 北海道ツーリング  no.1

プロローグ

一日目

始まりは 7月の終わり頃。今年の夏のツーリング先を探す為 当サイトのリンク先「フェリークルージング」を検索して(お世話になってます)フェリーの空席情報を 調べていると新日本海フェリーの 舞鶴〜小樽便に バイクの空席を発見!おもわず「うそ!」と叫んでいた。いつもなら 絶対でない切符なのに 三角マークが出ていた。
少々説明すると、このマークは 若干空席ありのマークだ。
今年の盆は おととし死んだ私の母の為 自分から家にいると家人に告げて 永い休みを過ごすつもりだった。しかし こんな情報があると ツーリング虫 いや北海道病が ざわざわと騒ぎ出す。
おそるおそる親父に 北海行きを切り出すと あっけなく OKしてくれた。
「バカな息子で申し訳ない」と 心の中で叫びながらも 勇躍 フェリー会社に電話して 早速船便を予約してしまった。

ネットでお付き合いのある友人達に打ち明けて 北海道行きを告げると 一様に驚いていたが みなさん道中応援するよと 気持ちの良い返事をくれた。

荷物の準備や バイクの整備には 前日、いや当日までかかってしまった。
ツーリング当日は 仕事を早めに切り上げて 出発準備をしたが それでも出発したのは
あたりが暗くなってからだった。

始まりは いつも雨。

最近のわたしのツーリングに雨はつきもの。いや、雨に風 そう嵐になることが多い。
実に80%の確率。最近に至っては100%近い。
この日も 道程の半分くらいから雨模様。毎度のことだが、いやになる。
なんでも 台風が近づいているらしい。
後日 私の掲示板で こう評してくれた御仁がおられた。「嵐を呼ぶ男」
うまく言いすぎて 怖いくらい。石原裕次郎みたい!と言っておられたが、残念ながら、ぶくぶく太った七曲署の「ボス」しか印象の無い私にとって ピンとこなかった。

いずれにしても 後日のお話。当日は雨は止むだろうと 勝手に淡い期待をしていたが
あにはからんや、暗い夜道を カブの心細い前照燈でおっかなびっくり おまけに対向車のライトが反射する路面に 目潰しをくらいながらそれでもセンターラインにふらふら 左側歩道にふらふらヨチヨチ。

なんとか舞鶴に滑り込んで 携帯から我が掲示板にアクセスすると 「頑張れ」「行ってらっしゃい」の文字。疲れも吹っ飛び 乗船用切符の手続きをしてから コンビニで今晩からの食料を買い込み イザ フェリーに乗り込んだ。みなさん ありがと!
8月7日 午後11時30分舞鶴港出航。  

さて、勝手知ったる新日本海フェリー いつもの2等船室 雑魚寝 ごろ寝 魚市場のマグロのごとく整列して 端から順に寝転べば みんな兄弟 寝ている所を部屋の入口から
眺めれば 病院の死体安置所のようでもある。(たいへん失礼!たとえがよくないかな?)

・・・で隣の死体と意気投合して 長い道中退屈せずにすんだ
彼は なんと珍しい英国車 ブルーの トライアンフ スピードトリプルのオーナーさんでありました。これ結構特異なルックスのバイクで でかい2眼が前に張り出した リッターネイキッドバイク しかも3気筒なのに サイレンサーは4本(エキパイは3本)という 異形のスタイルのバイクなのでした。一口で言うと オフ車のホンダXLバハのオンロードリッターバイク・・・説明したら 余計わからんね。まあ、いいか。

さて 当日の気象庁発表 天気概況は、沖縄の東 洋上に 台風10号がいて ゆっくりと本州方面に向かって北上中。予想コースは2日以内に 大阪を直撃して日本海に抜けて北海道に再上陸して 大阪以西本州各地は相当な被害を受けるだろうと予想されていた。
つまり 全く私の後をずっとついてくるらしい>あくまで予想だが。 
どうも最近気がついたが 風神だか 雷神だか はたまた天神さんだかに好かれているらしい。もとい 嫌われているのかな?

二日目  忍び寄る 風神 雷神
しかし 明けて8月8日も 小樽に到着する翌々日の9日もフェリーは台風から必死で逃げていた。これは 本当の話で普段より 船足は速かった。小樽には30分も速く着いてしまったのだから。こんなことは いままでで 初めてだった。

三日目  北の国上陸
 到着は9日の午前3時30分 自動車はどんどんと降ろしてもらっていたが バイク下船のアナウンスがいっこうに無い。結局降りたのが 5時前だった。
(船は 予想に反していっこうに揺れず 快適だったことを記しておこう)
下船前に 珍しいものを見た。その画像
この日の乗船バイク数 158台  乗船客数750人あまり。画像
いよいよ 北海道ツーリングスタート!
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