ぶらりしまなみ 別府 阿蘇 U  2006/1/25

尾道〜しまなみ海道〜松山〜三崎〜別府

さとう旅館の朝。
おかずは このほか3品付きました。後からでたので 撮ってません。
どうやら 居酒屋メニューらしいのですが、朝から飯屋をやっているから出来るのかな。

朝からご飯を食べないと力が出ないので 晩は麺類でも酒でもいいのですが 朝には必ずご飯をいただくのが日課です。

きょうも元気です。

ご飯を食べたら 宿を引き払い 尾道を散歩。
この街は 実によく出来ていて 海のすぐ側の景色から 港町 そして山の上からの景色と 立体的な顔を見せてくれます。

まずは 港の風景。
潮の匂いとあいまって 港町に来たという実感が沸いてきます。

尾道の街を見下ろすような山の上に建つ 千光寺園地には 観覧車や幾つかの遊具があり 美術館や 遊歩道もあって 町からすぐの遊園地として 賑わっています。

この山頂から下 海に向かって 山肌に張り付くように 沢山の人家がびっしりと建っています。

山の上の家は 海に向かった側の家は 多くは車も入れないような 人ひとり通れるくらいの細い道と 階段で繋がり 人々はひしめき合うように暮らしています。

うみ側の玄関は 向島へのフェリー港。いや地元流に言うなら渡船場。
目の前に見える 運河のような海も 実は陸続きではなく 海上の島なのです。

この地の人々は 島と島を自由に行き交い 生活してきました。
橋のなかった頃から 渡船で頻繁に行き交っていました。
橋が出来た今でも この生活は変わらず 渡船は相変わらず そこここに見られます。

渡船は人々の下駄代わり 通勤のおじさん 通学の女学生 買い物のおばさん 人 自転車 原付バイクさえ 安い値段で 頻繁に行き来してゆきます。

安いところでは 百円以下 高いところでも百円ちょっと と橋の通行料金より ずっとリーズナブルです。(しかし それより大阪市の渡し舟は安く タダなのですから もっとエライのです 大阪市エライ!)

尾道の街は何度も訪れていますから 今回はパスして フェリーで島に渡ります。この渡しは 自動車まで渡してしまいます。(すごいなぁ)

向かい側の 期間限定のイベント 戦艦大和の映画セットを見る為に 旧日立造船に向かいました。

しかし時間が早すぎて 1時間あまりも待たされるそうで この寒空に1時間は寒すぎるので 諦めることにしました。

大和関係の施設は 呉市に大和ミュージアムという常設の施設があるそうなので 機会があれば行ってみようと思います。
行かれた方から お話しをお聞きしましたが 広島らしい良いところだそうで 戦争の意味をもう一度問い直す良い機会を作る為 是非いつか行ってみたいです。

しまなみ海道とは 本州の広島県と四国の愛媛県の間にある 幾つかの島々を繋ぐ 橋と島の道の総称で 自動車道は高速道路で 自転車道 歩道 原付道は 専用橋で繋がれています。(どの橋も有料です)

原付道第一の橋 因島大橋(いんのしまおおはし)

原付と自転車歩行者の橋は 自動車橋の下にぶら下がるように架かっています。
 よく揺れるし 路面もややでこぼこしていて 気分的には あまり気持ちの良い橋ではありません。

高所恐怖症気味の私は なんか落ち着かないやや不気味な橋でした。

50円と安いですが 私はあんまり好きではありません。
 

多々羅大橋の側の原付道では 道のすぐ側のみかん畑から 熟れて自然落下した八朔が そのまま放置されていました。

ゴミのように落ちてしまった八朔は このまま捨てられてしまうのでしょうか?

落ちて地面にぶつかった面は すぐに腐ってしまい 売り物にはなりません。

ひとつくらい 貰ってもいいなかなぁとも思いながらも やはり気が引けて 止めておきました。

この場合 貰ってもいいのかなぁ(でも止めておきました。買っても安いもんだしね)

多々羅大橋の料金所です。ここは100円。
どの橋も 料金所は無人施設です。

料金所には監視カメラが設置され 厳重に監視されています。

でも どうみてものどかな感じですね。

料金を払わなければ レーザー光線でも出して お尻を焼くとかすれば 面白いのに・・・アメコミみたいに。

4つ目の島 大三島からは 愛媛県今治市に入ります。
ということで 橋のたもとにある道の駅 多々羅しまなみ公園では 愛媛県名物のじゃこてんが販売されていたので 懐かしくなって 早速買いました。

香ばしくて 美味しかったです。
売店のオバちゃんと ちょっと立ち話。
「どっから きたん?」「「大阪です」
「おばちゃんも大阪に住んどったんよ」
「どのへんですか?」「R171の箕面」
「うわぁー わりと近いです」
「にぃちゃんの話し方 なつかしーわぁ」・・・・・・

暖かいこの島は 身体に良いらしく オバちゃんのおかあさんも 長生きされたそうです。
人は生まれた場所が 一番落ち着き 長生きできるのでしょうか。

おばちゃん いつか又来るからね。。。

多島海のこの地は 造船所があちこちにあって 山のように大きなビル並みの高さの船が あっちにも こっちにも ドック入りしていたり 新造船が待機していたりします。

漁業と造船とみかん畑と・・・でも暖かい島なのに 田んぼを見ないなぁ・・・

あんがい生活は厳しいのかもしれません。

たぶん水事情が厳しいのでしょう。

伯方島から大島へ 大島大橋。狭くなく広々として よい感じです。
私はこの橋が 一番気に入りました。

このあとの来島海峡大橋は 大きすぎて嫌いです。
橋は大きすぎず小さすぎず 広々とした橋の方が好きです。

海が見えて山が見えて 視界が開けて とてもよいツーリング日和です。

今回の旅のハイライトです。

橋を渡りついで 今治市に入り 松山を過ぎ 伊予 内子 そして大洲まで来ました。
ちょっと飛ばしすぎかも。

このあたりは 確かノーベル文学賞作家 大江賢三郎さんの故郷。

冬は川霧の多い街だとか。

もうすぐ宇和海。
この辺の景色は 何度きても素敵。
お天気が良いと気持ちも弾みます。

急ぎ足で 四国を走りきり 八幡浜〜佐多岬メロディーライン 三崎の先端から九州の先端
佐賀関行きの船に乗り込みます。

このあたりも 何度も走って経験済みなので 大体の時間が読めるのです。

港に着いて 今にも出そうなフェリーを止めてもらい 乗船手続きを急いで済ませ 船に滑りこみました。
ギリギリセーフ!
狭い船倉には バイクは私のハンター1台。

それもそのはず 冬のツーリングでは 他のツーリングバイクにあったことはなく バイクを見ても帰郷の為の バイク搬送くらいしか見ません。

酔狂なのは 私くらいのもの。

佐賀関には4時20分くらいに到着しました。
たった1時間20分の短い旅なのに 船酔いしたのか 少し気分が悪く 昼ごはんを食べていないのに 食欲が全く無いのです。

ここは関鯖 関鯵の本場なのですが もったいないことです。

途中思いがけず渋滞にあい 大分から 別府へ向かい 温泉街まで 2時間もかかってしまいました。

お目当ての明礬温泉保養ランドに到着するのが遅くなってしまい 泥湯に入るにはわずかな時間しかなく 楽しめないという理由で やんわりと断られてしまいました。
楽しみにしていたのに 残念ですが また明日来ることとします。


街をさまよい 宿泊先に迷い 結局 なじみの別府ユースに駆け込んで 宿泊することになりました。

今日は ホステラーは私一人。
寂しいですが ペアレントさんが おられるし ま、いいか!
玄関をくぐると ペアレントさんが 開口一番、「おひさしぶり!」
憶えていてくださって ありがとうございます!

なんか今年もこれて 嬉しかったです。
会員証を見せようとすると「ははは あんた 顔パスですわ」 

いやいや うれしいけど ちゃんと会員証持ってますよ。確認してくださいな。。(笑)(ちゃんと提示しました:念のため)

今の場所に替わって 昔ほどの賑わいがなくなって 食事の提供も廃止して 去年は危機を感じましたが 今年から食事の提供も復活したらしく(正確には2005年12月から)楽しみが増えました。

今の客は 平気でキャンセルする人が多く 食事も無駄になるし 損も多かったのですが 今年から 夜は居酒屋を始められたので 最低限一般客からの需要があるし 無駄も減るので 居酒屋の余力で 食事の提供が出来るそうです。

宿泊客が減っても 居酒屋で何とかしのげるし 賛否両論はあるでしょうが 私はこれはこれで 頑張って欲しいとエールを送ります。
これを見ている皆さん どうぞ別府ユースをごひいきに!

かつては ユース内で片手間に というか趣味でやっておられた 居酒屋のようなものが 今度は 本業を助ける足しになろうとは 誰が予想したでしょう。

しかしペアレントさん 似合いすぎです。思わず「大将!」って言いそうになりましたわ(笑)

旅館兼業のところなんか 早くからこんな感じになっていますから 問題にならないと思いますよ。
食っていかなければ  存続できないんですから 大いに頑張ってください。

こちら側は居酒屋の玄関です。
昼間はランチを提供している定食やさんだそうで そのスタッフの方(おばちゃん)と この日は飲みました。

大分の郷土料理のお話し 大阪の串かつのお話し 毎日のランチの苦労話と それをやる生きがいのお話など 尽きることなく お話しをお聞きして 楽しいひと時でした。

九州へ来てから 食欲がなく この晩はイカの刺身と焼酎だけで 腹を満たしましたが 昼夜兼用の食事にしては少なく やや違和感を感じながら 就寝につきました。

でも 本人はいたって元気。
まあ 大丈夫でしょう・・・・・


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