北海道編 2日目       5月28日
朝の3時半から目が覚めました。なぜか あたりは薄明るく ミルク色の霧があたり一面を覆っています。この辺から釧路にかけては 霧の名所で 地名にも霧が出てくるくらいです。
スタンドの開くのが 7時くらいと聞いていたので 6時過ぎ頃から出る準備を始める
宿主さんは ブザーを押しても出てこないので 玄関で勝手に頭を下げて挨拶しました。ありがとうございました!
宿からは 下りになっているので 楽勝!と思いましたが、50m.程でそれも過ぎて
そこから スタンドまで25分くらい荷物満載のカブを押しました。

道の途中面白いものを 発見しました。自動干物天日干し機でしょうか?ぐるぐる回転して 飛んで行きそうな勢いです。これなら早く乾燥するし カラスや猫には取られないしで 合理的です。しかし ホッケもこんなんなってまで振り回されるとは夢にも 思わんかったでしょうね。
この後 ガススタンドにたどり着いて 開店が7時半だとわかって しばらくスタンド前でしゃがみ込んでました。今日は 時間をロスしそうな予感がします。
ガス補給をして いざ出発をしても深い霧は晴れず とりあえず向かった 根室標津の町まで(この名前は とても古い言い方ですが)ミルク色に包まれたままでした。当然 日が差さないのでとても寒く 閉口しましたが この先私の好きな町中標津からは 日差しも少し戻って 一息つきました。私にとってこの町は ブロスP1(バイクの名前)で訪れた時 ガス欠になって地元の方に助けていただいた 思い出深いところです。開陽台に寄ってから 弟子屈へ向かいました。(画像なし)
この時期の北海道は 皆さんがイメージしているものとは 随分と違います。
畑には緑が少なく 山は土肌を見せて 曇り空と 寒い気候 今来るのが時期尚早であることを いやというほど思い知らされました。途中、阿寒湖温泉へ寄りました。
あんなに来たかった北海道 5年ぶりの北海道・・でも今年も夏は来られないので、今走るしかないのです。この日昼過ぎまで 写真を撮る気力も失せて ひたすら暖かい帯広を目指しました。

ふとオドメーターを見ると オイル交換の時期が来ています。そして何気なくタイヤの点検をすると リアタイヤの交換時期がきていました。帯広に到着して バイク屋を聞いて回って 国道沿いの石王輪業38(さんぱち)店というバイク屋さんを見つけて リアタイヤとエンジンオイルの交換をお願いしました。ここは 親父さんと 息子さんが お二人でやってらしゃって 特にカブがお好きなようで 郵政カブと C50が置いてありました。お伺いすると どうやらオーナーは2台とも親父さんと 息子さんで 来月弟子屈までグループツーリングされるとか。いま そのコースを 走ってきたばかりなので 興味深かったです。
この時バイク屋で 台風4号が来ているのを知りました。
うーん ここは考えどころ。このまま北海道にいたら 帰れない可能性大!また 北海道は暖かいときに来たらいいし 出直しましょう。でも 帰るにはあまりにも 悔しいし、とりあえず苫小牧から本州へ渡って できるだけ関西へ近づこうと決断しました。帯広→苫小牧行き決定!

帯広のバイク屋では わたしのホームページを店のパソコンで見て一時間ほど時間をすごしました。同じカブフリークなので これからも見ていただけるそうで うちにリンクしているページもしっかりと 宣伝しておきました。カブ好き同士 すっかりと打ち解けてお話いただきました。


ここは日勝峠です。ここまで来ると 暖かく北海道らしくて 気分良く嬉しくなってきますが 嵐の前の嘘天気 これが癖モンだわ 油断しているとエライ目にあうところです。でも ツーリング気分は最高かな。自動車の流れはとても速く 軽自動車でも80〜100km/h位でビュンビュンと飛ばしていて とてもついていけません。うまく追い越しをさせないと 怖い目に遭います。下りでもこちらは80km/hまでしか出せませんから 注意が必要です。メーターを振り切るのも考えもので 一目盛り分余裕を持って走らないと エンジンを回しすぎてバイクを壊してしまいます。




港に着いて 何処へ行こうかとしばらく考えていました。セオリーなら 苫小牧→八戸。または室蘭から青森。しかし台風の位置から考えると もう少し関西よりのほうが安全だろうと 苫小牧→仙台にしました。

この太平洋フェリーの船は いつも乗る新日本海フェリーの船よりも ずっと豪華でした。ただし乗船料金も 豪華で バイク一台人間2等で 苫小牧→仙台が 同じ等級で 舞鶴→小樽より 1000円も高かったです。
我々 貧乏ライダー( えっ私だけ? )にとっては 安い方を無条件に選びますが あなたならどうします?

それはともかく 名古屋まで乗ると2昼夜乗ることになるので 食事は充実していました。朝昼夜ともレストランはバイキング式で 少し高い料金設定でしたが しっかりと食べられて 好評でした。船内はビデオ上映のミニシアターが二つと テレビ ゲームコーナー マージャンルーム 歌手のコンサート(無料 ただし見たことない人でした)風呂はサウナ付
その日は シュワルツェネッガーの出てくるやつと ハリポタを見て すごく得した気分でした。翌日のAM9時に仙台に着くまで ゆっくりとできました。携帯のチャージもデジカメのチャージも船内でできて ホームページの掲示板の返信も 何とか済ませて フェリーを充分堪能しました。

2等船室を利用しましたが 客室は案の定がらがらで ゆっくりできました。仙台行きのバイク乗りは8人くらいと 新日本海より多く 活気がありました。この日は北海道とお別れの日 台風が来てるんでは しょうがないとあきらめて あすの計画を練ってから 就寝しました。本日の走行約350kmくらい

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